Tab 1
ケーブルレリーズ
カメラを三脚などに固定した時などカメラに直接手を触れずにシャッターを機械的に遠隔操作するための道具です。 デジタル一眼では、コネクタにはめこみ電気的にシャッターを切るリモコンスイッチになっています。 カメラに振動を与えないようにしてシャッターを切りたい場合に利用します。
各メーカーリモコンスイッチ
Tab 2
キャリブレーション
キャリブレーションとはモニターの色を専用のソフトや測定器を使い正しく調整して出す事をいいます。 この調節は特に写真をプリントアウトするときにはとても重要でモニターで見たままの色でプリントアウト出来れば最高です。 プリンターを持っていない人はいつも出すプリントショップの色と自宅のモニターの色を
Tab 3
カラーマッチング
異なる機器間で色を一致させる事をカラーマッチングといいます。 例えばモニターの表示色とプリンターが印刷した色の大きな違いがある場合、両者の色再現特性を測定し適度な補正を加えて色を一致させていきます。 正確なカラーマッチングのためには、 個々の機器の色再現特性を記述したICCプロファイルやカラーマネージメントシステムの導入が必要になります。
Tab 4
魚眼レンズ
樽のような形に湾曲した描写をし、画面周辺が丸く歪んで写るレンズ。
Tab 5
画角
レンズが撮像素子(フィルム)上に写し出す範囲のこと。焦点距離が短い広角レンズほど画角は広く、 広い範囲を写す事が出来る。逆に焦点距離が長い望遠レンズほど画角は狭く狭い範囲しか写せない。
Tab 6
顔料インク
顔料を発色剤として作ったインクです。分子の結合体である顔料は耐光性、耐ガス性、耐水性などの耐久性に優れています。 光沢性は染料インクに劣りますが、 最近は顔料インクの上から透明インクを塗布する事で光沢感を増す方式もあります。
代表的な顔料インクプリンター
Tab 7
画素
デジタル画像を構成する色の粒一つの事を言います。英語でpixel(ピクセル)と言います。 1000万画素と言えば1000万の色の粒が集まって一枚の画像が構成されていることを意味します。
Tab 8
画素数
撮像素子の持つ画素の数の事です。 画質に影響する要素は色々ありますが、画素数が多いほど精細な描写が可能になり階調再現も良くなる等、 基本的に画質も向上します。
Tab 9
画像処理エンジン
デジタルカメラ内部で撮影した画像を処理するコンピューターの事です。撮像素子で光を信号に変換し、 この画像処理エンジンがホワイトバランス、ピクチャースタイル、圧縮などの 処理をして、最終的な画像をつくりだします。
DIGICV(キャノン)Bionz(ソニー)など
Tab 10
原色フィルター
イメージセンサーの各画素上に配置されたオンチップカラーフィルターのうち RGBで構成されたフィルターを原色フィルターと言います。 被写体の色を直接RGBに変換できるためより鮮やかな色再現が得られる特徴があります。
Tab 11
偽色
細かい格子柄のような模様を撮影した時に起こる干渉縞(色モアレ)によって、 本来の色とは違う色が発生します。これを偽色といいます。デジタルカメラではこれを防ぐために撮像素子の前にローパスフィルターと呼ばれる フィルターが配されるなど、偽色が発生しにくい改良が加えられています。
Tab 12
ゴースト
フレアの一種で太陽など強い光源の対称となる位置にはっきりとした白い光の輪や玉、 光源から伸びるシャワー状の白い線などが発生する現象をゴーストといいます。フレアとは異なり、くっきりと写真に現われるのが特徴です。 メーカーではレンズ側に乱反射しないようなコーティングをしてそれを防ごうとしています。レンズフードを使用することで低減できます。下の写真は太陽から伸びる筋や丸い形のゴーストです。このように直接太陽など強い光をレンズに当てるとどうしてもゴーストは発生してしまいます。
Tab 13
ガイドナンバー
フラッシュの光の強さを表す単位で[GN30]などと表現される。[GN20]よりも[GN30]の方が光は強いです。 [ガイドナンバー=被写体までの撮影距離(m)÷適切な絞り値(F値)]で計算できる。 マニュアル撮影の際は[ガイドナンバー÷被写体までの距離(m)で計算すれば簡単に適正な絞り値が計算できる。 ただし、これは感度設定をISO100(ISO100のフィルム)での使用を前提としたものなので感度を上げるとGNも大きくなる。 ISO200時でGNは1.4倍、ISO400時で2倍、ISO800時で2.8倍になる。
Tab 14
逆2乗の法則
ストロボから被写体の距離が2倍になると被写体に届く光の量は1/4になります。 3倍になると1/9になるという法則です。あまり離れすぎるとストロボの光が届かないという事です。
Tab 15
開放
絞りを最も開けた状態。大口径で明るいレンズほど開放絞りの数値が小さくなる。 メインの被写体の前後のボケを生かして撮影したい場合に開放あるいは開放に近い絞りがよく用いられる。大口径で明るいレンズほどボケが綺麗です。
Tab 16
回折現象
レンズの光量調節を行う「絞り」の淵で光が絞りにぶつかって折れ曲がり絞りをよけて回り込もうとする現象を回折現象と言います。 絞りを絞れば絞るほど回折の影響を受けやすくなります。絞りを必要以上に絞って画質が低下したものを小絞りボケといいます。 コントラストが低下し全体が白っぽくなったり解像感が低下したりします。 F11辺りから影響が出始め、F22〜F32では明らかな画質低下が見られます。
シャッター速度をコントロールする為にあまり絞り込むよりはNDフィルターを使ってコントロールするほうが良いでしょう。
Tab 17
階調
色が白から黒まで変化するときグレーには無限の段階がある。 これを階調又はグラデーションという。写真で階調が豊かであるとか、調子が美しいというのは、 こうしたグレーの種類が豊富である事である。二段階の二階調より、100段階の100階調の方がより滑らかで綺麗です。 デジタルカメラでよく使われているJPEG画像の場合、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)それぞれ256階調(8bit)あり 三色で1677万色の色を表現することが出来ます。主なRAW画像の場合は4096階調(12bit)あり約687億色の色が表現できます。
Tab 18
解像度
レンズがどこまで細かい像を結像させられるかを示すもの。 主にレンズの画質を評価するのに用いられ、一般に解像度が高いほどシャープだといえるが、 レンズの画質性能はシャープさだけでなく、ボケ具合など主観的な要素も重要なため、解像度だけでは判断できない。
Tab 19
解像度チャート
レンズの解像度を測定するためのチャートです。 一般的にはISO12233解像度チャートを使用し測定方法はISO規格で規定されており、 CIPA(カメラ映像機器工業会)でも同じチャートを使用した測定方法の規格が定められています。カメラ雑誌などでよくレンズの性能テストで使用されています。
関連サイト
発売元O.T.Oリサーチ社 Tel. 03-3208-7821,Fax 03-3200-2889
Tab 20
可視光線
人間の目が光として認識できる電磁波の波長の範囲を可視光線と言います。 約380〜780nm(ナノメートル 10の−9乗m位の範囲。可視光線よりも短い波長域の光を紫外線、長い波長の光を赤外線と言います。 デジカメのイメージセンサーは可視光線以外に赤外線にも高い感度を示すため通常はイメージセンサーの前に赤外線反射吸収フィルターを配置して 不要な赤外線を除去しています。
Tab 21
ケラレ現象
レンズフードやフィルターあるいはシャッター幕などが写真に写りこんでしまうこと。 画角の広い広角レンズでは特に注意が必要です。 レンズの規格に合っていないフードを装着したり、フィルターを何枚も重ねて使用した場合に起こりやすい現象です。
Tab 22
輝度
被写体の明るさ。明るい被写体を高輝度、暗い被写体を低輝度という。 自動露出カメラはこの光の量に応じて露出を決定している。
Tab 23
輝度比
被写体の明るい部分と暗い部分の輝度の差を輝度比といい、 晴天時など輝度比が大きくなる程コントラストが高くなり白とびや黒つぶれが起きやすくなります。このような状況ではハイライト部かシャドウ部のどちらかを優先して撮影するのがよいでしょう。
Tab 24
記録メディア
デジタルカメラでは撮影画像を記録するために取り外し可能なメモリーカードを使用しています。 これらを記録メディアといいます。種類は色々有りコンパクトフラッシュ(CF)、SDメモリーカード、 マルチメディアカード、メモリースティック、xDピクチャーカードなどがあります。デジカメ購入の際にはしっかり確認しておくことが必要です。また、RAW形式で撮影する場合を考えてメディアの容量は少し余裕を持って購入したほうが良いでしょう
Tab 25
コマ収差
ザイデルの5収差の一つで、レンズに斜めから入射した一点の光が一点に集まらず光軸方向または 、反対方向に尾を引いたような形になる収差です。特に画面周辺部で目立ちますが、絞りを絞りこむ事で改善します。
Tab 26
口径比
レンズの有効口径(レンズを前から見たときの直径)と焦点距離の比の事を言います。 レンズの有効口径を1とした場合の焦点距離の比を計算して1:1.4などと記されています。 この場合の1.4はレンズの開放F値と同じです。ズームレンズの場合 1:3.5−5.6等と記されており3.5は広角側、5.6は望遠側の開放F値を表しています。
Tab 27
口径食
開放F値の明るいレンズや広角レンズなどで撮像面の四隅の方向からレンズを見ると レンズの前後の鏡筒や枠で光路が遮られてボケた背景などが葉っぱのような形に見える場合があります。 このような現象を口径食と言います。
Tab 28
黒つぶれ
左の写真の様に露出アンダーなどが原因で写真のシャドー部が黒くなりすぎデータが0になってしまっている状態。(青い部分が黒つぶれ) こうなってしまったデータはトーンカーブなどで明るくしても明るくなりません。 写真表現でわざと黒つぶれを意識して撮影することもあります。
Tab 29
球面収差
ザイデルの5収差の一つでレンズが球面の形をしているためにレンズの中心部を通過した光よりも周辺部を通過した光の方が屈折率が大きく イメージセンサーよりも手前に結像してしまうために生じる収差です。 同心円状のボケが生じます。絞りを絞りこむと中心部を通った光だけを使うのでこの収差は急速に改善します。